帰国の日が間近になった。週末はアパート引き払いのための荷物整理に追われた。
夜になると、外から賑やかな歌声と太鼓が響きだす。毎週末、夜になると繰り広げられたサンバ学校の練習。私の部屋から見る下ろせる会場は体育館のようなかんじで、最初はコンサートを行っているのかと思っていたが、プロにしては歌はかなり下手である。 ある時それがサンバ学校だということがわかった。いい感じだったら入れてもらおうかと見に行ったら、あんなに大音響をあたり一帯に響かせているのに、バンドメンバー4名と家族らしき人が数名見ているぐらい。拍子抜けだった。カーニバル近くになるとだいぶ人が増えるらしい。 それにしても、ブラジル人は音に関して寛容だ。夜中に大音響はサンバ学校だけのことではない(私の隣人も品のよい女性だが、壁を震わせガンガンやる)。眠れなくて困っている人もかなりの数いるようで、ベレンのカーニバルをやめてしまえ!という声もあるという。 でも、村のフェスタに行ったり、ダンスのフェスタに行ったりしているうちにわかってきた。ここの音楽は「腹」で聞くのだと。腹にズシンズシンと響くのと、そうでないのでは音楽の与えてくれるものが別のものだ。踊るにはズシンとこないとはじまらない。 サンバ学校の調子ぱずれの歌声も、今はとてもいい思い出だ。
by pengy-pengy
| 2006-10-23 13:31
|
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||